2020/03/03 00:02



苔を部屋で育てる上で、明るさを考えるのはとても大事なことです。

苔が生えている場所は「暗くてジメジメ」と言うイメージが強く、そこから誤解されることが多いようですが、

まず声を大にして言いたいのは

苔を、暗くて、ビショビショ濡れた環境で育てるのは最悪です

まったく逆で、大抵の苔は

明るくて、濡れた状態が続かない場所の方が好きです。

「意外!」という反応をよくされます。

苔は日陰で、湿った所に多いのは確かです。

ですが、苔の生える「日陰」って、実はけっこう明るいんです。

どういうことかというと、例えば、

苔がよく生えている森の中や建物の影になっている場所と、部屋のなかの「そこそこ明るいな」と感じる場所、はたしてどちらが暗いでしょう?

おそらくほぼ間違いなく、

部屋のなかの方がはるかに暗いです。

しかもちょっとじゃなくって、

はるかに!


部屋の中って洞窟の中のようなものなんです。光は窓からのみ入ります(これが洞窟の入り口に相当します)。
苔といえど、狭い洞窟の口から2メートルも進めば普通暗すぎて生えませんよね?

実際に測ってみると、

部屋の大部分は苔の生えるような日陰の、1/10〜1/100の明るさしかありません。


明るさというのは、実は目で見てもわかりません。
人間の目はむちゃくちゃハイテクなので、明るい場所は明るすぎないように、暗い場所は暗すぎないように、勝手に補正してくれてるんです。なので、感覚は全くあてになりません。機械を使わないと残念ながらまずわかりません。

というわけで、あたりの場所の明るさを機械で測ってみよう!
と、思いましたが、長くなりなりすぎるので、これは改めて記事にまとめますが、
こーんな四方囲まれた暗〜い感じの場所よりも、部屋の中はずっと暗いんですよ。


とにかく、

部屋の大部分は苔の生えるような日陰の1/10〜1/100の明るさしかない

という事実だけ、知っておいてください。

そんな「真っ暗の」部屋の中で苔を育てるには、なるべく明るい場所においてあげる必要があります。

我々がお米を食べて生きているように、苔は光を食べて生きています。

(我々はごはんからエネルギーを得ていますが、苔は光からエネルギーを得ています。)

つまり、

暗い場所に苔を置くのは、我が子にご飯をあげない「虐待」に等しいのです!


------ここからしばらく詳しい話になるのでまずは読み飛ばしても大丈夫です------

では、数字としてどれくらい明るければ良いの?ということになりますが、
私の感覚だと、「日陰が好きな苔」の場合は、おおよそこんな感じです。
明るさの目安として「lux」という量があります。

0〜500 lux:暗すぎる
500〜1000 lux:ちょっと暗いけど可
1000 lux以上:オススメ

あくまで「日陰が好きな苔」ですよ。
日向が好きなスナゴケ なんかはガンガンお日様当てないと私はうまく育てられたことがないです。
苔むすびで販売している苔は、特筆していなければ、この数値で大丈夫なはずです。

さっき言ったように、目の感覚ではわからないので、「照度計」という機械を使って測る必要があります。


この照度計、なんともわかりやすいことに、さっきの数値と色分けが一致しているんです!

緑色ゾーン:0〜500 lux:暗すぎる
黄色ゾーン:500〜1000 lux:ちょっと暗いけど可
赤色ゾーン:1000 lux以上:オススメ

別に苔の為に作られたわけでもないのに、奇跡の一致です。

苔がうまく綺麗に育たないな?と思ったら、明るさが原因のことがけっこう多いので、
一度測ってみると良いと思います。けっこうびっくりしますよ。

-----------------------詳しい話はここまで----------------------------


さてここまで、明るさは大事だ!という話を書いてきましたが、

一つ注意しなければいけないのは、

お日様を当ててはいけない!

ということです。
テラリウムは、容器の中で育てるスタイルのため、お日様が当たると、蒸れ死んでしまうのです。

お日様の当たらない明るめの場所」

これが絶対です!

※よく勘違いされますが、苔は明るい場所が嫌いだからお日様を当ててはいけないのではなくて、容器の中に熱がこもってサウナ状態になるからお日様を当ててはいけないのです。テラリウムである以上、お日様が大好きな苔や普通の植物であっても、お日様を当ててはいけません。

では具体的にはどんな場所が良いかというと…

・北側窓辺
・南・東・西の窓のわりと近くで、何か遮るもので日差しが直にあたらない場所。
・1日最低数時間は照明がついている場所(オフィス、デスクなど)

(北側窓辺においたところ)

オフィスは大抵一日中照明がついてるので、実は苔には結構良い場所なんです。
そうではない民家の場合は、窓の近くか照明がついている場所が基本ということになります
だけど、どの家でもそんな都合の良い場所があるとは限らないので、オススメは、

苔に照明を当ててあげること!

光の質はさしあたりあまり重要ではないです。
植物育成用とか、全然必要ありません。
うちで使っているのもDIY用の普通のLEDですから。

とにかく、安価なデスクライトでもよいので照明を当ててあげるのが最良の方法です。

照明があるだけで、明らかに、苔が元気に育ちます。

暗いとすぐ死ぬ、というものでもないですが、半年後の見栄えが全然違ってきます。

元気に育つというのは、単純に育つだけでなく、菌にもやられにくくなります。つまり枯れにくくなる。トラブルがおきにくくなる。
つまり、ライトがあるだけで、苔を育てるハードルがむちゃくちゃ下がります。
もちろん、見栄えもはるかに良くなります。

ちなみに苔むすびでも照明を販売しています。

上から照らすタイプ。


こんか感じで使います。

下にテラリウムをいくつか置くこともできますね。


こちらは容器に直接ちょい乗せできるタイプ。


こんな感じで使います。

薄いので目立ちません。



長くなりましたが、ポイントはこんな感じです。

・部屋で苔を育てるなら、明るさは必ず気にしましょう!
・だって部屋の中って、たいていめちゃめちゃ暗いから。
・明るい場所が良いといっても、お日様は絶対当ててはダメ。
・窓の近くという手もあるけど、ライトを使うのが確実だし、簡単!

細かいことは、またおいおい書いていきます。